若者とサブカルの町、シモキタ

この日は利用者さんの所用で下北沢にやってきました。
以前から靴を買い替えたいと言っていたので、買って帰りましょうという約束をしていたのです。
この利用者さんは長時間の立ち仕事をしており、1日の歩く距離も多い方なので、それに耐えられる靴を見つけることが本日の任務。
私(管理者)は普段は一人でパソコンとにらめっこしているので、利用者さんと一緒に行動することがうれしくて少しテンションが上がっています。

私は下北沢は初心者なので、グーグルマップに任せて靴屋さんに直行。
この時点ではすぐに見つかるだろうと思っていました…はい。高をくくっていたんです…。

しかし、びっくり!履ける靴がないっ!!

というのも、この利用者さんは女性ですが足のサイズが24.5~25センチと平均より大きめで、さらに大柄なことも手伝って、どの靴も足が途中でつっかかってしまうのです。
脚幅が広いタイプ、靴紐がないもの…。
合いそうな靴を探してはせっせと利用者さんに靴を運ぶ姿は我ながら働きアリみたいだなと思ったものです。
そして、ついに!
スポッと入る奇跡の一足を発見!
「履けましたね!」
靴屋であれほどうれしい瞬間は今後二度とないでしょう。

利用者「あの~〇〇(管理者)さん」
管理者「どうしましたか?」
利用者「この靴、かかとが厚いから嫌です」
管理人「!!!!!!!」

履けそうなものは片っ端から履ききったのですが…残念ながら収穫なく店を出ました。
「この大きな店でないと、どうすればいいか…?」
「逆に今までどこで買ってたの?」
色々考えながら歩いていると小さな靴屋さんが見えました。


ダメもとで入店。
しかし、どれも先ほどの店で見たものばかり。やっぱりだめか…

「どうかされました?」

軽く途方に暮れていると、店員さんに声をかけられたので状況を説明。
「あーそれなら…」
向かったのは男性の靴売り場。
実は先ほども何足か男性物は履いたのですが、それはそれで合わなかった経緯がありました。
「ここもだめかな…」
そう思った時、店員さんが見たことない靴を差し出してくれました。
店員「これなんかどうです?男性もののウォーキングシューズですが、作りが小さくて女性でも履きやすいですよ」
管理者「…じゃあ、履いてみますか?」
利用者「…はい」
利用者さんも浮かない顔ですが、とりあえず試着することになりました。

…スポッ

管理人「履けた!?歩き心地はどうです?」
利用者「歩きやすいです!」
店員「この靴はファスナーがついているのでひもで調整しなくていいんですよ」
管理人、利用者「すごい!」

利用者さんが打って変わって、とても嬉しそうなので迷わず購入。お値段も予算内でした。
「ありがとうございます店員さん!靴難民になるとこでした!」
下北沢は若者の街なので靴屋さんがいっぱいあったことで結果的に助かりました。

利用者「○○(管理者)さん」
管理者「はい?」
利用者「今日はありがとうございました」

現場はこういう出会いや経験があるから最高ですよね。
心がほっこりして、やる気が満ちてきます

たとえ帰って待っているものが、山の書類や事務作業だとしても…。